かけつぎ(かけはぎ)とは
衣服の破れや穴を共布や糸などを使用し、特別な技術を用いてもとの状態に近づける修理方法。
職人による細密な作業ですので決して安い価格ではありませんが、高価な衣類・思い出の衣類など、大切な衣類を修復する方法として活用されています。
洋服・和服の
・破れ ・たばこ穴 ・虫穴(虫食い)
…などを修理いたします。
■ 愛着ある大切な衣類を少しでも長く
かけつぎは、仕立ての洋服店やクリーニング店、また着物の染めを扱う専門職からの依頼がほとんどです。
一点物の高価な生地についた傷や穴を修繕し、出来る限り元の状態へと戻す技術として、活用されています。
が、現在は「思い出の洋服」や「大事な洋服」をほんの少しでも長く着ていたいと思う一般の方からのご依頼が増えています。
■ 安くないかけつぎ
「かけつぎ」は専門的な技術を要する特別な修繕方法で、ミシンなどで修理を行うリフォームとは違います。
細密な技術を要し、熟練の職人だけがこの方法を用いて修繕していきますので、価格はけして安いものではありませんが、お気に入りの衣類を蘇らせ、ふたたび袖を通していただけることは、きっとご満足していただけると思います。
■ 魔法ではありません
破れた衣類が蘇る、と聞くと「かけつぎ」が魔法のように思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、残念ながら職人は魔法使いではありませんし、「かけつぎ」は魔法ではありません。
当たり前のことですが、1度破れた生地や穴の開いた衣類は、もとに戻ることはありません。
「かけつぎ」はもとの状態に戻すためのものではなく、あくまで「もとに近い状態にみせる」ための修繕であることをご理解ください。
また、衣類の生地の種類・模様などによって、修繕箇所がかなり目立つものもありますので、必ず事前にご相談ください。